macOS native 環境での 準備方法
- 本セクションでは、Lin4Neuro を使わずに、macOS native 環境でのセットアップ方法を記載します。Apple Silicon でも対応可能です。ただし、この方法でのセットアップのサポートは限られることをご了承ください(個人個人で環境がかなり異なるためです)。
前提条件
- CPUは Intel でも Apple Silicon でも問いません
- ターミナルはデフォルトの zsh を使用することとします
インストールが必要なソフトウェア
- git
- MRIcroGL
- XQuartz
- FSL
- MRtrix3
- ANTs
- Matlab
- SPM25
git
インストール
- Command line tools for Xcode のインストールにより git を使うことが可能となります
xcode-select --install
確認
- ターミナルから以下をタイプしていただき、バージョンが出力されれば大丈夫です
git --version
MRIcroGL
インストール
- MRIcroGL は以下のリンクからインストーラーを入手できます
- https://github.com/rordenlab/MRIcroGL/releases/download/v1.2.20220720/MRIcroGL_macOS.dmg
- インストール後、以下のコマンドを実行し、.zprofileに設定を書き込みます。bashの方は.bash_profileに置き換えてください
echo '' >> ~/.zprofile
echo '#MRIcroGL' >> ~/.zprofile
echo 'PATH=$PATH:/Applications/MRIcroGL.app/Contents/Resources' >> ~/.zprofile
確認
- 一度ターミナルを終了し、ターミナルを再度起動した後に、以下をタイプしてください
dcm2niix --version
この結果が、v1.0.20220720 と表示されれば大丈夫です
XQuartz
- XQuartz は FSL の実行のために必要です
インストール
- 以下からインストーラーを入手し、実行します
- https://github.com/XQuartz/XQuartz/releases/download/XQuartz-2.8.1/XQuartz-2.8.1.dmg
確認
- FSLが実行されればXQuartzもきちんとインストールされるのでここでは確認しません
FSL (SPMコースでは不要です)
事前準備
- FSLはインストーラーがpython3に対応しましたが、そのためにxcode-selectをインストールする必要があります。上でgitのインストールをしている場合は既に入っています。まだの方は、gitのところをご確認ください
インストール
- 以下をターミナルから実行し、fslinstaller.pyを入手し、実行します
cd ~/Downloads
curl -O https://fsl.fmrib.ox.ac.uk/fsldownloads/fslinstaller.py
cd ~/Downloads
/usr/bin/python3 ./fslinstaller.py
-
インストール完了後、FSLの設定は .profile に記載されるのですが、zshではうまく読み込まれないことがあるので、.zprofileにも記載します
-
ターミナルから以下を実行します
echo '' >> ~/.zprofile
echo '# FSL Setup' >> ~/.zprofile
echo 'FSLDIR=/usr/local/fsl' >> ~/.zprofile
echo 'PATH=${FSLDIR}/bin:${PATH}' >> ~/.zprofile
echo 'export FSLDIR PATH' >> ~/.zprofile
echo '. ${FSLDIR}/etc/fslconf/fsl.sh' >> ~/.zprofile
- これが終わったら一度ターミナルを終了し、再びターミナルを起動します
確認
- ターミナルから以下をタイプします
fsl
これでFSLが立ち上がればOKです
MRtrix3 (SPMコースでは不要です)
インストール
- ターミナルから以下を実行します
sudo bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/MRtrix3/macos-installer/master/install)"
確認
- ターミナルから以下を実行します
mrview
- MRViewが起動すれば大丈夫です
ANTs (SPMコースでは不要です)
インストール
- ターミナルから以下を実行します
ANTsのインストール
-
ターミナルに以下をコピペします
-
intel macの場合
cd ~/Downloads curl -O https://www.nemotos.net/l4n-abis/macOS_2025/ANTS_maci64.zip unzip ANTS_maci64.zip -d ~/ grep '$HOME/ANTS/install/bin' ~/.zprofile > /dev/null if [ $? -eq 1 ]; then echo "" >> ~/.zprofile echo "#ANTs" >> ~/.zprofile echo 'export ANTSPATH=$HOME/ANTS/install/bin' >> ~/.zprofile echo 'export PATH=$PATH:$ANTSPATH' >> ~/.zprofile fi
-
Apple Siliconの場合
cd ~/Downloads curl -O https://www.nemotos.net/l4n-abis/macOS_2025/ANTS_arm64.zip unzip ANTS_arm64.zip -d ~/ grep '$HOME/ANTS/install/bin' ~/.zprofile > /dev/null if [ $? -eq 1 ]; then echo "" >> ~/.zprofile echo "#ANTs" >> ~/.zprofile echo 'export ANTSPATH=$HOME/ANTS/install/bin' >> ~/.zprofile echo 'export PATH=$PATH:$ANTSPATH' >> ~/.zprofile fi
確認
-
“ANTs is installed” “Please close and re-run the terminal to reflect PATH setting” と出たら、ターミナルを一度閉じて、再度ターミナルを開きます
-
ターミナルから以下を実行します
ANTS
- “call ANTS or ANTS –help” と出れば大丈夫です
SPM25: Matlab をお持ちの場合
- SPM12 はMatlabを持っているか持っていないかでインストールの方法が変わります。Matlab をお持ちでない方は、次の “SPM25: Matlab をお持ちでない場合” に従ってセットアップをしてください
SPM25のインストール
-
SPM12と共存させるために以下のようにします。
cd #ホームディレクトリに移動します curl -L -O https://github.com/spm/spm/releases/download/25.01.02/spm_25.01.02.zip unzip spm_25.01.02.zip -d spm25
-
この後、Matlabのパス設定で、/Users/ご自分のユーザ名/spm25/spm を指定してください
SPM25の確認
-
Matlab から
spm
とタイプし、SPMが起動すればOKです
SPM25: Matlab をお持ちでない場合
ファイルの入手
-
以下でファイルを入手します。
# Apple silicon cd /Applications #アプリケーションフォルダにインストールする場合 curl -L -O https://github.com/spm/spm/releases/download/25.01.02/spm_standalone_25.01.02_macOS_Apple_Silicon.zip unzip spm_standalone_25.01.02_macOS_Apple_Silicon.zip
# Intel mac cd /Applications #アプリケーションフォルダにインストールする場合 curl -L -O https://github.com/spm/spm/releases/download/25.01.02/spm_standalone_25.01.02_macOS_Intel.zip unzip spm_standalone_25.01.02_macOS_Intel.zip
runtime のインストール (Apple silicon, Intel mac共通)
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ターミナルから以下のようにタイプします
open /Applications/runtime_installer
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そうすると、Runtime_R2024b_for_spm_standalone_25.01.02 のアイコンが出てきます。こちらをダブルクリックしてインストールしてください。パスはデフォルトのまま変えないでください
ターミナルから起動するためのセットアップ
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以下をターミナルにコピペします
echo "" >> ~/.zprofile echo "# Alias for SPM25" >> ~/.zprofile echo "alias spm25='/Applications/spm_standalone/run_spm25.sh /Applications/MATLAB/MATLAB_Runtime/R2024b'" >> ~/.zprofile
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一度ターミナルを閉じます。
SPM25 standalone の確認
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GUIとターミナルのどちらからも起動できますが、ターミナルからの実行をおすすめします。ターミナルから起動すると、本来Matlabに出力される内容がすべてターミナルに出力されますが、GUIからの起動だとそれらを見ることができないからです。
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コマンドラインの場合は、ターミナルを起動した後、spm25 と入力すればSPMが起動します。ただ、初回は起動するまでに数分時間がかかるため、焦らずにお待ちください
spm25
とタイプし、SPMが起動すればOKです。
- GUI の場合は、アプリケーションの中にある spm_standalone の中の spm25 をダブルクリックしてください。